I Have A Dream. マーティン・ルーサー・キングの日 Martin Luther King Day in United States

1/19はマーティン・ルーサー・キング牧師の誕生日。学校や政府に関連する公共事業はお休み。いわゆるナショナルホリデー(祝日)ですが、会社はお休みになるところとならないところがあるみたい。近隣の会社はほとんどお仕事のようでした。アメリカの祝日よーわからん。なんか州によって違うみたいだし、学校は休みってことは結構あるけど、会社も学校も休みってことは滅多にないですね。おそらく次に会社も学校も休みになる祝日は5月のメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)ですね。アメリカってみーんなが休みになる日は意外ととっても少ないんですよ。

さて、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師はいわずと知れた、アフリカ系アメリカ人の公民権運動を指揮した人物で、1968年に39歳で暗殺されました。(確かに今写真をよく見るとすげー若い)1964年にはノーベル平和賞を受賞しており、アメリカの歴史を語る上では非常に重要な人物の一人です。だからこそ、アメリカでは1月のこの日(第三月曜日)をマーティン・ルーサー・キング・ジュニアの日として、ナショナルホリデーとして定められています。

日本に生まれ育つと、人種差別と宗教について深く意識がないように思う。人種差別に長く取り組んできた歴史がある国と日本との教育の差が大きすぎて、正直言って人種差別は勉強としてついていけないです。それでも今回で2度目のマーティン・ルーサー・キング牧師の日ですから、一応やりました今回も。ジム・クロウ法、ローサ・パークス事件、プレッシー対ファーガソン裁判。そのどれもかなり理解するのは大変。ベースとなる教育や知識がない。I have a dream スピーチの中の、聖書の引用とかもベースの知識ないから理解に深みが出ない・・。やっててしんどい部分もありますもちろん。私も有色人種ですからね。

ちなみにアメリカでは人種差別は違法です。ただ、すごく判断が難しかったりするよね。私は人種差別されたことないけど、気付いてないだけかもしれないし。レストランで悪い席に通されたとか、料理が全然来ないとか、「こんにちは!」とか「にいはお!」とか悪意/好意があって言われてるのかそんなのもわからないし、私自身は割と鈍感というか無頓着な方なので、気づかなければいいかという感じです。ただ職場とかで差別的な発言(冗談でも多分)や態度はおそらく一発アウトでクビになると思います。それは人種だけじゃなくて、性別、年齢、学歴、思想、宗教、文化とかなんでも。日本のテレビとか外国人が日本語話してるのを、発音がうまくないって笑ったりする感覚はかなりきわどいです。シアトルのあたりは外国人が多いので、とってもみなさんリベラルです。同性愛結婚も認められているし、あまり人種差別の話も聞かないです。

最後に、学校で毎学期最初の授業で配られるSyllabusのある項目を紹介します。Syllabusはこの学期はこんなルールでいきますよ的な授業要項で、最初の授業でそれを理解しましたっていうサインをして、提出します。教師によってさまざまなルールが設定されているんですが、基本的には大体内容は同じ。授業は毎週何曜日何時から。遅刻はしない。みたいな基本的なところから始まって、今の先生は発音の授業も持ってる先生なので「ガム食うな」ってのがあったね。学生サポートサービスはここへ連絡、緊急の際はここへ連絡というようなことも細かく書かれています。その中にEqual Opportunityという項目があります。機会均等というような意味ですね。原文をブログに載せてもいいものかわからないのでざっくり訳以下。
"この大学は多様性の原則に基づき、機会均等が与えられる大学です。当大学は、肌の色、宗教、国籍、性別、性的指向、年齢、配偶者の有無、身体障害、または退役軍人、ベトナム時代の退役軍人、湾岸戦争、アフガンおよびイラク戦争の退役軍人等のステータスに関係なく生徒を受け入れます。"

人種差別は無くなっていないし、それによってダメージを受けることも今後ないとは言えないけど、キング牧師のような人種差別の撤廃に尽力した先人の貢献によってオバマ政権が生まれ、日本人である私がアメリカにある程度安心して暮らすことができてるんだな〜と感謝しました。

参考:【海外に住む日本人】人種差別されていると感じたらどうするべきか?
アメリカ生活101 人種差別について