アメリカに来てまず最初に驚いた事。("最初に驚いた事"20個くらいあるけど。)
それは住宅コミュニティの存在です。説明するのが結構難しいし正確に説明するのは無理だけど。こっちの住宅は基本的に住宅コミュニティによって仕切られているような感じがします。(フワッとした説明が続きます。)
住宅コミュニティの入り口には結構凝った看板があって、ここからは「○○○」というコミュニティですよー。という案内になってます。
日本でいう「町内会」とか「マンション名」みたいな雰囲気なんじゃないかなあ。不思議なのは住所にこのコミュニティ名は書かないです。謎です。そういうわけで道路沿いにはこの凝った看板が連続していて楽しいです。規模は大小様々ですけど、何となくよそ者は入りづらい雰囲気です。防犯の役割もあるんじゃないかなあ。
この住宅コミュニティを初めて見た時、「おおお〜エドワード・シザーハンズ Via:シザーハンズまたはウィステリア通りや〜 Via: デスパレートな妻たち」と思いました。こうして渡米初日に「アメリカへ来た!」という実感を感じた訳です。
さて今回は引っ越しにあたり、二つの方法で賃貸不動産を探しました。
日本だと賃貸のお家を借りる時って地元の不動産屋さんとか、大手の不動産屋さんに行きますよね。バーっと物件情報が貼ってあって、よくそこで足を止めて見てる人いるよね。
都会だと駅前でそんな光景が見られます。もうここ十年くらいは大手の不動産屋さんのサイトでめぼしい物件についてメールで問い合わせして、直接見に行くなんて事もよくあるモンだと思うし。
ネットで部屋を探すっていうのはアメリカでも結構お馴染みの方法だとおもう。
凄く有名なサイトはクレイグスリストです。
IT用語辞典e-wordより
不動産情報、求人情報、コンサートや野球などのチケット情報など、特定の都市・地域に限定された様々な情報を住民などが投稿して掲載する地域情報コミュニティサイト。もっと詳しく見る
実際のCraig's Listはこれ。なんでも探せます。
テキストベースでシンプルなんだけど、目が慣れるまでは超使いづらい。
ここでめぼしい物件が見つかれば、メールで問い合わせします。問い合わせ先は不動産会社の場合もあるし、個人の場合も多いです。見に行くアポを取って、見に行って、契約ってことになるのかな。
今回はもう一つの方法で家を探しました。
それは気に入った住宅コミュニティのリーシングオフィスに直接出向くという方法です。
リーシングオフィスは住宅コミュニティ管理事務所です。大体コミュニティの入り口付近にあり、コミュニティに入って行くと、「リーシングオフィスこちら」という看板が出ています。リーシングオフィスは単独の建物である事が多いです。
ホテルのロビーのような雰囲気で暖炉があって、ソファがあって、住人が立ち話しているような所か、またはデスクに秘書っぽい受付っぽい人がいて、奥にデスクが並んでておじさんがビジターと話をしているような事務所っぽいような所かどちらかです。
どちらもコーヒーのいい香りが漂ってます。
どちらにしても、特にアポもなく「バーン!来たよ!」って感じで入って行くと、「お、どうしたどうした?」って感じで話を聞いてくれます。条件に見合うような部屋を持っていれば、そこへ案内してくれますし、モデルルームみたいな部屋をすでに持っている場合もあります。
リーシングオフィスの仕事は、ビジターに部屋を案内するという不動産屋さん的な仕事の他に、住人の苦情を聞いたり、不在の荷物を預かったりする事も含まれます。こないだなんかは中庭で喧嘩する小学生の仲裁に入ってましたw (周りで見てた小学生がリーシングオフィスにスタッフを呼びに行ってたw)
今住んでいる家を借りるまで、10件くらいのリーシングオフィスを訪ねました。そのどこもスタッフは割と年配でいかにもベテランって感じの人たちだったんですけど、ウチのオフィスだけはみんなすげー若い。あれ?部屋借りたいんだけどお父さんかお母さんいる?って感じだった。ひょろ〜と背の高い高校生みたいなお兄ちゃん、同じく運動部って感じの高校生みたいなお兄ちゃん・・・。アメリカ人って老けて見えるって言うけど、この2人だけは「お前インターンだろ!」と突っ込みいれたくなるような若々しさ。。でも2人とも結婚指輪してるから割といい年なんだろうな。この2人は恐らくこのコミュニティに住んでます。あと女性も若い。女性も2人いるんだけど20代後半から30代前半だと思うな〜。これまで見たリーシングオフィスのスタッフさんは若くても40代くらいの太ったおばちゃんか、50~60代のおじさんでした。
ま、こう見えて前回のエントリーにもあるようにウチのリーシングオフィスのスタッフは割とちゃんとしてます。
こんな風に、一括で物件を管理するいわゆる「不動産屋」が存在しないので(してるのかもしれないけど)仲介手数料が発生しません。ダイレクトネゴシエート、いかにもアメリカって感じですよね。
追伸:リーシングオフィスはリース会社と同じLease(賃貸)という意味ですよ。Leasing Office.