物騒なタイトルですが、差し迫ってはいませんのでご心配なく。
引っ越して来て約1ヶ月。私は今の家がとても気に入っていて、近隣の住人ともスーパーシャイな日本人(もっと言うとウルトラドライな東京人)としては割とうまく付き合っている方だと思う。アメリカへ越して来て思い知った事がいくつかある中の一つに関してなんだけど、なるほど、世界中どこへ行っても近隣の騒音問題、これが解決する事はないのかー。
これについて、アメリカ在住の日本人に聞いて回った所、アメリカの住宅はとにかくとにかく安普請。
そして騒音問題は一戸建てに住むという選択をしない限りは解決する事はないという事で意見が一致。どのアパートメントもどのホテル(モーテル)も、壁がとにかく薄い。ある人曰く、「隣の住人の寝息が聞こえる。」
私も最初はお隣の生活音(ドアを閉める、テレビ、話声等々)に驚いて、午後9時以降は洗濯機、乾燥機、食洗機、シャワーの使用は控えてます。東京で住んでたマンションならマジであり得ない。そしてそうした生活音には完全に適応しました。
ここから先はマジ騒音の話です。
引っ越して来てからたまに気になる事もあったんだけど、大音量の音楽が昼夜問わずかかる事がありまして、家は1F4戸、2F4戸で合計8戸が一つの棟の2階の一角で、実際どこから音楽が聞こえてくるか不明な状況でありました。音楽が聞こえてくると、2階の寝室が背中合わせの隣の部屋からの様にも聞こえるし、リビングに移動すると真隣からのようにも聞こえるし、下からのようにも聞こえる。それでも夕方頃の大音量はさほど気にならないというか、まあ昼間だししょうがないよねという気持ちでいる事も出来ました。
これにまずしびれを切らしたのはダンナさんでした。この大音量、週に1~2回、早朝にかかるんです。大体7時前。東京なら「壁/床をドンドン」するで十分効果があるでしょうが、まず第一に、どこから聞こえてくるかわからない(ダンナは真隣からと主張)、第二に、相手がどういう人物か不明(銃や武器を持ってたら?)という事で早朝に怒るダンナをなだめる事数週間。
こんな感じで8戸一棟が連続してます。 容疑者は真隣、真裏、真下です。
次にしびれを切らしたのは私でした。とある夜の深夜3:15その大音量はやってきました。しかもこの大音量に負けじと大声で喋ってる!女1、男2、そして英語が分かれば何喋ってるかまで余裕で聞こえる!英語分かればみんなが笑うタイミングで私も笑えたわっ!
ダンナこういうときに限って酔っ払ってぐっすり寝てやがる!!マジうるせー!と思った私はその大音量を1時間聞いて、この音が実際どこからやってくるのか突き止めるべく素早く服を着替え家を抜け出しました。もう外出たら速攻分かったわ〜。真下だわ〜。
とりあえず音源が分かったので良しとして、結局その音楽5:20まで聞こえてた。
朝起きたらダンナが「あなたが真下の部屋まで言って文句言ってる夢見たわ〜」ってそれ夢じゃないよ。夜中起こして報告したじゃん。私は結局朝まで眠れず、色々とネットで対策を調べてました。隣町のカークランドの方のブログに同じ近隣の騒音問題についてのエントリーがありました。とても似た状況。概要はこうです。
昼夜問わず大音量で音楽がかかっているけど、どこからか特定ができない。一度リーシングオフィスに苦情を言ったが、どこからか分からないため、自分を含む付近の全戸に「うるさくしないでね」というチラシが配られただけだった。そのうち、リーシングオフィスから「お宅から聞こえてくる大音量の音楽で近隣が迷惑しているから直ちにやめるように、さもないとポリスに連絡します。」と逆に苦情が来た。
というものです。これはひどい。でも確かにどこから聞こえてくるか分からんちゅー事は、ウチだと思われてる可能性は十分にあるよなーとは思ってました。私からするとこの方のブログ、恐れていた事が起こった!てなもんですよ。ちなみにリーシングオフィスというのは管理事務所の様な所で、不動産屋も担ってます。これまた後日詳しくエントリーします。ブログのエントリーは続きます。
「その大音量は家じゃないよ!」と苦情を返しつつ、でもポリスが来たら逆に家じゃないって分かるからまあいいか〜とか思ってたら、リーシングオフィスから「どこからかわからなければポリスを呼ぶのも一つの手だよ」と打診され、ポリスに電話。
(911には緊急事態以外は絶対にかけてはいけません。ネットで地元の市警察の電話番号を調べて掛けたと書いてありました。)かくして
深夜にも関わらず、親切なオペレーターの女性の対応。「ポリスを派遣するけど、あなたの家に来てほしいか?それとも騒音が止まればそれでいいか?」と聞かれ、騒音が止まればそれでいい。でももし音源が分からなければ家へ来てもらったら音を聞かせる事ができる。
ポリスが2分後に到着、その後、大音量部屋を突き止めて、音が止んだ。 オペレーターの女性曰く、また近隣の騒音問題があればいつでも電話をくれていいのよ。ということで一件落着。
なんとー!ちょっと凄い情報聞いちゃった〜って感じでした。英語に少しでも自信があれば、電話してたよ。(電話は特に英語力に自信がない。)アメリカのポリスは民事の騒音処理に慣れている。
その日の夕方、また大音量が聞こえて来たので、下記を伝えてもらうべくダンナをリーシングオフィスに派遣しました。
・音源は真下からで間違いない。
・他にも苦情が来てないか?
・今は夕方だからアレですけど、深夜早朝の場合はポリスに電話するんでよろしく。
結果的には家のリーシングオフィスはブログの方が住んでいるリーシングオフィスより頼りになりました。
まず、彼らは下の階へ行って「これはひどいね。注意するから帰っていいよ。」とダンナを帰し、階下の家に訪ねて行きました。(階下にその時人はおらず、電話も繋がらなかったそうです。騒音出し損だし聞き損です。何なんだよ。)
また、リーシングオフィスが閉まった後の午後9時から午前4時までに騒音が聞こえたら、苦情対策のプロを雇ってるからポリスに電話する前にここに電話するようにと案内をくれました。リーシングオフィスが閉まっていて、なおかつ苦情対策の時間外(午後6時から9時、午前4時から9時)に騒音があれば、自分の判断でポリスに電話してください。とのことでした。
驚いたのはリーシングオフィスによると、今回該当の部屋に対する騒音苦情は初ということでした。
これに関しては本当に理不尽だと思った。いっちゃあ何ですけど、真下の人物はごついアンちゃんでもクレイジーなファミリーでもない、若いチャンネー(30代?)x犬2匹です。もう何度も注意してるんですけどねーつーのも覚悟してましたがな。なんで誰も何も言わないだ、あんなにうるさいのに!ここはアメリカだろ。
ちなみに契約書をダンナが確認したんですが、騒音についてはしっかりと定義されていました。「24時間いつでも、自分の部屋の外まで聞こえる音は騒音」です。
とにかく、どこかのタイミングで真下の家主にこの苦情が伝わったらしく、ごく微量な音量で(でも聞こえるけどな)翌朝音楽がかかってました。夕方バージョンは最近また大きくなって来たけど、何となく色々打つ手があるからいいか〜って感じで気持ち的には楽になりました。
最後に。このエントリーがどなたかの役に立ちますように。
そしてポリスに電話する際は緊急時以外は911には絶対にダイヤルしないようにお願いします。(万一してしまったら間違えた事を詫びて切るように。間違えたって思ってがちゃんと切るとポリスが急行したり、誘拐を疑われたりなんだか面倒な事になるみたいだから。)